DIARY

1930年代チェコフラワーブローチ

春の初めに届いていたのですが、なかなか「これ!」という写真が撮れずオンラインショップには掲載できずにいたチェコ製ブローチです。すごくきれいだし、かわいいし、大きいし、色もいいし、とにかく好きなブローチ。そう思って、「絶対きれいに撮ってあげよう!」と決心し、写真を撮っては「もうちょっと良く撮れるはず!」を何度も繰り返し、もう夏目前になってしまいました。そんな中、今回お客様よりお問い合わせをいただいたので、いい加減きちんとご紹介しようとブログを書きます。

1920年代から1930年代にかけてチェコで作られていた「フィリグリーブローチ」とも呼ばれる、ベルトバックルのように大きなブローチです。チェコらしい色のきれいなラインストーンがが配され、真鍮製、オーバル型や丸、横長のバータイプなど左右対称の規則的なデザインのものが多かったようです。

ちなみになぜフィリグリーブローチと言われたのかはブローチをじっくり見てみるとわかります。↓

上の写真のピンクのお花とラインストーンの間の金属がくるくるとなった部分が「フィリグリー」という技法です。このブローチに使われている金属製の土台部分は型取りした量産のものだと思いますが、元々の原型は銀線を巻いて細かなパーツを作り溶接して繋げ形作っていくフィリグリーの技法で作られたのでは?と思います。

ちなみにフィリグリーの技法について以前詳しく書いたブログです。良かったら合わせてご覧ください。↓

大きさは7.7×6.1㎝。大粒のトパーズ色のガラス製のラインストーンが配されています。陽気なお花畑のような彩色が楽しいです。