あたたかい日が続いた2月最後、ケラミスの花瓶をA-select の商品に選びました。ボス曰く、きちんとアールデコのデザインを感じさせつつ、肩に力の入っていない、ラフなラインに魅力を感じてコレクションを始めたのがケラミスだそうです。その出会いはパリのクリニャンクール。イギリスのアンティーク家具を探していた時、たまたま目に入ったケラミスの色の美しさに「これをたくさん並べたい！」と思ったとか。そういうわけで、花器ですがお花を入れなくても、その色、そのデザインのおかげ、ただ置いておくだけで楽しめます。とは言え春ですし、お花も活けてみました。
黄色いお花の花器はもともと15万円ほどだったもの、鹿の対の花瓶は22万円ほどだったものを今回もグッとお求め易くご紹介です。是非ご覧ください。
Boch Freres Keramis
ボッシュ家は1767年ルクセンブルグで陶器製造を開始。1839年ルクセンブルグがベルギーより独立した際にベルギーに移りBoch Freres Keramis工場を設立。1906年Charles Catteauがデザインディレクターとして参加以来、独自の陶器を制作するようになる。Catteauのデザインにはジャポニズム、アフリカンアート、キュービズム、アヴァンギャルドの影響を見る事ができる。1925年パリで行われたアールデコ展でCatteauがデザインしたBosh社の花瓶はグランプリを受賞した。また、Boch社はフランスのLongwy社と並び陶器七宝の手法を取り入れた事でも有名になる。エナメルペイントを陶器に施し、異なった温度で焼き付ける事により様々な効果と華やかな色合いを生む手法である。
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