DIARY

Auenvilのエナメルグラス

近頃とても賑やかになってきたショーケース内のアンティーク。

その中で鮮やかな色彩を放っているのがAuenvil のエナメルグラスです。黒、青、緑、赤、金の原色を使ったエナメル絵付け。前回のA-Selectで紹介したハラホフのフルーツコンポートが透明感のある水彩画だとしたら、こちらはアバンギャルドなフォービズムの絵画のよう。真上から中を覗くとその世界に浸れ、ぐるりと囲まれた濁りのない色彩にフォービズムが誕生した1905年の展覧会「サロンドートンヌ」、激しい色彩、力強い線を特徴とする絵画で埋め尽くされた展示室「野獣の檻(la cage aux fauves(フォーヴ)」に紛れ込んだような。。。ちょっと想像が飛躍しすぎた。。。

Salon d’automne(Paris1905)

Auenvilはパリにあった陶磁器・ガラス工房。このグラスは1920-1930年代のアールデコの時期にオーエンヴィルで作られたものです。20世紀初頭のパリは今までの写実主義と対照的なキュビズム、フォービズムなどの新しい絵画運動が盛んでこのエナメル彩色の図柄もそれらの影響を大きく受けているのを感じられます。

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