Moser社のエナメル絵付けの花瓶です。この季節に涼し気なクリアのガラスの花瓶、自然のモチーフが描かれています。

【MOSER】モーゼル社はチェコ西部の歴史あるガラス工芸の中心地、ボヘミア地方で1857年に創業されました。1870年代にウィーンの王室御用達ガラス工場に指定された高い技術を誇る工房です。製品は現在でもすべてが手吹き・手彫り・手彩色で一つひとつ丁寧に仕上げられています。成型から加飾までの工程はすべて職人による手仕事でそれらの技術を受け継ぎ続くブランドです。

ぐるりと一周にぎやかに施されたエナメル絵付けは植物や華やかな尾を自慢するような鳥の姿など「楽しんで作ったな。」と思わずにはいられません。

底、側面には切子の菊の文様風の加工、竹の絵付けなど東洋へのあこがれが感じられる部分も。

向きを変えるとまた違った雰囲気で楽しめます。

口が広く手が奥まで入るのでお手入れがしやすく、気軽に使えそう。撮影では庭の黄色い花を飾りました。1900年代 Moser (チェコ）H18.5㎝　W11㎝　口径8㎝

エナメル彩色の焼成の段階で地のガラスがはねてできたと思われる幅4ミリほどのガラスの窪みのような傷が一か所あります。指でなぞって手に引っかかることはありません（下の写真、黄色い色のエナメルの部分）。また経年による表面の擦り傷、金彩の薄れが見られる部分があります。

まだまだ暑い日が続く今年の夏、涼し気なMoserのクリアガラスの花瓶をぜひご覧ください。

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