今日はうまくまとまらず長く下書きになっていたままのブログをアップしました。
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色々調べてからお披露目しようとこっそりショーケース奥で待機していたところを「あれって?」とすぐに見染めていただき旅立ったtrifariのピーコックブローチです。ちょっとコミカルな姿に愛嬌を感じるtrifariの宝石ダック達とはまた違う女王の風格がありました。あれ?飾り羽があるクジャクということは女王ではなくキングだったの?

お客さまへの旅立ちが決まり急いで調べたこのピーコック。まず初めにたどり着いたのは1949年のデザイン画。JEWEL OF INDIAというンドの王侯貴族(特にムガール帝国)の宝飾品から着想を得たデザインシリーズに含まれるブローチで、ルビーやサファイア、彫刻された宝石を模したラインストーンを使用しているのも特徴です。
デザイン画とベルカプリのクジャクを見比べるとちょっと違いが。デザイン画の大きなカボションには彫刻を示す筋のようなラインと首の部分にはラインストーン。どうやらベルカプリにあるピーコックは少し細工がシンプルです

ネット上に存在する記事などを読みたどり着いた結論は今回のピーコックブローチの製作は1956年。上にデザイン画を載せた40年代に作られたクジャクのリプロダクトだということが分かりました。最初期に作られたものはデザイン画との違いで気づいた通り首にラインストーンが配され、大きなカボションに筋が入っています(メロンストーン?ともいうようです)。ただブローチの裏に1949年のものと同じ特許番号が刻印されていた謎。理由は当時のデザイン登録の期間が7年であったため1956年に製造されたブローチにも同じ特許番号が刻印されているのだそうです。なるほど!





このブローチをデザインしたアルフレッドフィリップはもともとカルティエのデザイナーでした。カルティエがインドのムルガ帝国で作られていたサファイヤ・ルビー・エメラルド・金を使った絢爛な彫刻宝石のジュエリーを模して1920年代から1930年代に作ったムガル様式のデザインというものがあります。そしてその様式をアルフレッドフィリップは手掛けたトリファリのジュエリーに取り込んだ。インドのムルガ帝国のジュエリー → カルティエのムルガ様式のジュエリー → アルフレッドフィリップによる1940年代のトリファリ → 1950年代のリプロダクト。みゃくみゃくとつながるジュエリーの歴史。
カルティエについての参照記事 → https://www.the-cartiers.com/ja/glossary/indian-style/
といろいろ想像し楽しんだこのピーコックブローチ。美しい姿を見せてくれてありがとう!
trifari広告の写真。頭に髪飾りのように着けられているピーコックブローチ。これは1956年のものです。
