
この耐えがたい暑さの中、少しでも楽しい気分になるブローチをと思い仕入れました。古いセルロイドのブローチたちはペンギンとスノーマン。ペンギンもスノーマンもクリスマスの時期に紹介することが多かったのですが暑い夏こそ冷たい君たちを。

ちょっとマッチョすぎるペンギンはスキー板を背負った男らしいペンギン。クロスしたオレンジ色のスキー板がアクセント。ちなみにスキー板とペンギンは別パーツで作られていて素材が違います。ペンギンはセルロイド製、スキー板は柔らかくハリのある素材。オレンジの色がとても鮮やかで綺麗な色です。


つづきまして親子ペンギンのブローチ。こちらはハンドメイドな雰囲気がひしひしと伝わる何とも言えない愛くるしさ。

2.2㎝、2.5㎝の小さなペンギンがチェーンでつながれています。素材を鋏でザクザク切って作ったような輪郭、チョンと飛び出すように突き刺さった口ばし、指でトントンと叩くとピーナッツの殻を叩いたような空洞と感じるポッコリお腹は豆まきの豆を半分にしたような感じ。ペッと貼り付けられた飛び出した目もまたかわいく独特な雰囲気。




あまりの日差しに親ペンギンはちょっと怒っている感じ。釣り目になっています。

そして最後はとっておき、温度計付きのスノーマンのブローチです。温度計付きのブローチは何度か見かけたことがあるのですがまさかのスノーマンデザイン。溶けるの?溶けないの?とハラハラの緊張感漂う組み合わせ。これは夏につけるしかないぞ!と思っています。

撮影中ぐんぐん温度が上がるスノーマンの温度計。見る見るうちに100度\(◎o◎)/!これは大変だ!溶けてしまうぞ。(下の写真では110度になっていますが温度計がちょっと上に滑りあがっているので実際は100度です)

エアコンの効いたお店に避難したら落ち着きを取り戻し70度に。ほっ。

華氏表示の温度計。ちなみに華氏70度は摂氏21度。華氏100度は摂氏37度。おおむね温度計の精度は良好だということが分かりました。


最後にメンテナンス余談。届くのを楽しみにしていたスノーマン。届いてみてチェックするとブローチの針がポロリと落下。わ――――と慌てましたが。よくよく見ると直せそう。もともとブローチピンの針の先の逆、ブローチのベースに固定されていた部分はプラスチックの突起で止まっていたようですが、それが経年ですり減りピンを動かすとぽろり外れてしまう状態。ということでいっそプラスチックの台座部分の突起を削りドリルで穴をあけてプラスチックの土台とブローチピンを一般的なブローチと同じように棒で固定することにしました。丁度あった真鍮の棒をバーナーで熱し柔らかくし、土台とピンに通し固定、ぎゅっとカシメて修理しました。フラフラだったブローチピンのばね性もしっかり復活させてきちんと使える状態に生まれ変わりました!は~よかった~。
