DIARY

ベルカプリは4月29日、5月1日から5月6日までゴールデンウィークのためお休みします。その前に届いているものを紹介したいと慌てて撮影です。春のコスチュームジュエリー、続々届いています。届きたてをチラッと。

大きなちょうちょはMATISSEのエナメルのブローチ。七宝焼のガラスの美しさが何とも言えず、なかなか写真ですべての魅力をお届け出来ないのが残念。マティスは七宝焼のガラスの美しさだけでなくその構造も魅力です。一つ一つ窯で焼いた七宝焼のパーツにさらに銅製のメタルのパーツをセットし仕上げ。その完成までの長い道のりを思うと一目に「いいものだな。」と思ってしまいます。

ちなみにしっぽう豆知識。このマティスの蝶ですが、透明のガラスに黄緑や緑がもやもやとゆらめく不思議な柄。これは七宝焼の「噴釉」という技法です。最初に不透明色の釉薬を銅板に焼き付け、その後透明の釉薬をのせ通常の焼成より高温の900度くらいで焼成します。すると最初に焼いた不透明の釉薬が噴き出すように透明釉薬の上に上がって来て魅力的な表情を作り出します。なかなか予想できない偶然の産物です。

そして、小さな蝶のブローチもMATISSEと同じく七宝焼。

こちらは作りはシンプルですがマティスに負けないくらい絶妙な色使い。七宝焼好きの私としては、作った人、窯から出してこの綺麗なグリーンが浮かび上がってくるとき「やった!」て思ったんじゃないかななんて想像しました。羽根の下の目玉っぽく見える部分は苦手な方がいらっしゃるかも。もし恐怖を覚えた方はすみません。最近小さなブローチを襟にチョンとつける襟ちょんブームの私にはとても魅力的。今日は茶色のシャツですが白シャツなど明るい色の洋服にも映えそうです。

そしてピンクのチューリップのブローチはART社のもの。先日の芸術的なARTのエナメルブローチとはまた雰囲気が変わり正統派なデザイン。すっと長い茎と葉がエレガントできれいに着けていただけます。

最後に久しぶりにカラーのトリファリを仕入れました。卵の黄身のようなこっくりイエローとホワイトの組み合わせ。ぱっと目を引くヴィンテージです。1960年代最初の頃のものですがコンディションはとてもよくイヤリングが何より私のお気に入りでつけてみるととても良かったです。