DIARY

A-select Robjのパフュームランプ

今日のA-selectはRobjのパフュームランプを選びました。ベルカプリの数あるRobjコレクションのなかで少し異質で常に印象的だと感じていたこのランプ。色もなく、小さいのにたくさんのRobjが並んだキャビネットの中でひときわ存在感がありました。その表情から感じる静かな空気に数多く見てきたRobjとは違うRobjの一面を感じます。白磁に最小限に抑えた金彩の装飾、細かく造形された表情もほかのRobjには見られない特徴です。

今回の撮影に際し印象が変わった部分があります。静かに瞑想をしているように感じていた表情が明かりをつけるとしっかりと前を見た朗らかな表情に見えました。色がなく表情が絵付けされていないからこそ見た人それぞれの思う顔に見えてくるのかもしれません。

ベルカプリが青山にあったころ、エントランスに飾りお客様をお迎えしていたRobjです。

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《Robj》 Robj(ロブジェ)社は優秀な彫刻家、デザイナー、技術者を集め、彼らが提案してくるアイディアの中から最も個性的・空想的なものを選出し自社の作品をつくりあげました。同じ時代の他の工房と比べてRobjが抜きん出て洗練されたフォルムを崩す事がなかったため、1925年のパリ現代装飾美術博覧会でRobjの作品は最も独創的でパリらしいと賞賛されます。1930年にRobjは閉鎖され、現存する作品は希少価値が年々高まっています。

1920’s Robj France H17㎝ W9㎝ D9.5㎝