DIARY

修理メモ。

午前中の窓際は日差しが燦々で座っていると日に焼けそう。でもここは明るくて手元が良く見え作業がしやすいお気に入りスペース。

trifariのシェル型のファークリップです。デパートで紛失したものが出てきたものの、ピンが壊れてしまったとのことで見てみることに。針が一本抜け落ちてなくなっている。よくよく観察するとどうにか直せそうなので着手。

うっかり壊れた状態を撮影し忘れ。下写真向かって右側の針がなくなっていました。

通常のブローチピンと違ってかなり太い針です。1mmのステンレスばね線を用意。ステンレスなので硬くて丈夫。その代わり切るのが硬ーい。

ニッパーでばっちーんとカット。ただでさえ刃こぼれして切りにくいニッパーがさらにぼろぼろ、、、新しいニッパー用意しないと。

ちょっと長めにカットした線。あまり長くても先を削るのが大変なのでここで微調整。マジックの線でカット。

ステンレス線の先をやすりで削ってとがらせていく。自分の服に何度もさして布への指し心地をチェック。ピンととがらせて形よく出来たら磨きます。

機械を使ってピンの先をピカピカに磨きます。手に持てないくらい熱くなるのでピンバイスに挟んでやけど防止。ピンバイスに挟むと小さなパーツもしっかり持てて飛ばしてなくす危険も減ります。道具大事。

さてさて、ピンが完成!と今更ですが針がどうやって留まっているのか見てみると、、、想像と違った!

針の根元部分、筒状の部分に針が刺さって接着+カシメるかと思ったら、筒から針の先が飛び出している。なるほど針のもとを潰して筒から抜けないようにしてからカシメ。うっ、ちゃんと見てから針を作ればよかった。筒から少し出る程度の長さで針を作ったものの、根元を潰すほどの長さは無し。これはだめだと針作り直し。

再度ステンレスばね線登場。針の根元の筒から十分に線が出る長さを確保。丸い線が抜けないように筒の幅より広くステンレス線の先を金づちでつぶします。写真下の針(親指で押さえている方)の状態だと針をホールドする筒からスルスルと抜けるので筒から抜けないように筒の口径より大きくなるようにステンレス線の根元を潰すのだ。そしてカット同様ステンレス、硬くてなかなかつぶれない。。。

筒から抜けないサイズに根元を潰し、針の先をとがらせセット。念のため筒の中に接着剤を入れて筒の開きを閉じて慎重にカシメ。

もう一方の針のふらつきも調整して無事完成!

と思ったのも束の間、このあと別部分にトラブル発生。すごく気分よく自慢げにお渡ししたはずがそうはいかない事態に。というわけでもう少し入院です。涼し気なブローチ、7月中にお手元に届けたいです。