「今日は模様替え!」と思いジュエリーを動かし始めたらどんどん頭がこんがらがって「どこになりを置こう~~」と途方にくれ、結局ほぼすべての引き出しの中を入れ替えたり、メンテナンスしてもらった植木から大量の水漏れが発生し家具を動かして「ふん!!」と渾身の力を込めて大きなヤシの木を外に出したり、いつもパソコンの前にじっとしていることが多い私がお店の中で足も頭もしっかり使った一日でした。

バングル、トリファリに続き、こちらも夏休み中に新たに届いたもの。Marcel Boucherの鳥のブローチです。蜂に刺されそうで驚き顔で逃げている姿が楽しいデザイン。あれ?もう刺されていますか?
Marcel Boucher創業者のマルセル・ブーシェは、フランス出身で、カルティエで働いた経験を持つジュエリー職人兼デザイナー。1937年にニューヨークでブランドを立ち上げ、単に「安いアクセサリー」を作るのではなく、精巧な金属加工、エナメル装飾、ラインストーンのセッティングで本物のジュエリーの製作と近い感覚でコスチュームジュエリーを作り上げたます。
今回改めてブーシェのことを復習していて「Why Boucher is Among the Best in Costume Jewelry(なぜBoucherはコスチュームジュエリーの中でも最高クラスなのか)」という記事を見つけました。カルティエでモデルメーカーとして働いていたことや当時から高級ブティックや高級百貨店で販売されていたことなどは知っていましたが、コスチュームジュエリーの一大ブランドCoroを相手に自社製品の模倣に対して裁判を起こしたことなど今まで知らなかったことまで細かく書かれていました。英語のサイトですが自動翻訳をかけて読んでいただいていも楽しめます。良かったら是非。
↓「Why Boucher is Among the Best in Costume Jewelry」
https://www.antiquetrader.com/collectibles/boucher-among-best-costume-jewelry?utm_source=chatgpt.com
ベルカプリでは今までアールデコデザインのブーシェのコスチュームジュエリーを何点かご紹介してきましたが、どれも美しく作られたものでした。変わり種として一度首がビヨンビヨンと揺れるようにバネの細工が施された鳥のブローチを扱ったことがありますがそれもデザインのユニークさ以上に作りの美しさを感じられるものでした。覚えてくださっている方いらっしゃるかな?


今回の鳥はそのビヨンビヨン鳥より少しカジュアルでシンプルに見えますが、よくよく見てみるとやはりブーシェのこだわりの作りが見られます。羽の重なりが感じられるように一つの金型で作られたものではなく、頭の部分、お腹の部分、腰から下の部分が別パーツで作られカシメて留められていたり、蜂のお腹の赤いカボションは接着ではなく爪留めされていたり。わかる人にはわかる良い作り。





刻印には©BOUCHERと管理番号が刻印されていて1955年以降の製作だと分かります。どちらかというと厚みも薄く、気軽に着けやすいブローチです。サイズ的に男性でもよさそう!おすすめです。
オンラインショップには今週金曜日以降に掲載予定です。お楽しみに!